[物流業E社]

紙とFAXに依存した配車業務をデジタル化。
月間残業時間120時間削減、配車効率30%向上を実現。

想定企業 [物流業E社]
業界 物流・運送業
抱えていた課題
  • 配車業務が紙とFAXで行われ、非効率
  • 配車担当者の月間残業時間が120時間超
  • ドライバーの稼働状況がリアルタイムで把握できない
導入サービス 業務改革DX (業務プロセス改革 + システム導入)
主な成果
  • 配車業務の所要時間を50%削減(1日4時間→2時間)
  • 月間残業時間を120時間削減(年間人件費約200万円削減)
  • 車両稼働率が30%向上し、売上が15%増加
「長年『これが運送業の当たり前』だと思っていた業務が、こんなにも効率化できるとは思いませんでした。何より、配車担当者が定時で帰れるようになり、笑顔が戻ったことが嬉しいです」

「これが運送業の当たり前」という思い込みが、
現場を疲弊させていた

背景

創業40年の株式会社ヤマダ運輸様は、地域密着型の運送会社として着実に成長してきました。しかし、配車業務は創業以来ほとんど変わっておらず、紙の配車表とFAXでの受注管理が続いていました。「昔からこうやってきたから」という理由で、業務プロセスの見直しは後回しにされていたのです。

顕在化した問題

配車担当者は、毎朝5時に出社し、紙の配車表とにらめっこしながら、その日の配車を決めていました。ドライバーの現在位置は電話で確認し、手書きでメモ。FAXで届いた新規依頼は、どの車両に割り当てられるか、頭の中で計算していました。結果、毎日22時まで働く日々が続いていました。

常務の危機感

「このままでは、担当者が倒れてしまう」常務は強い危機感を抱いていました。配車業務は担当者に完全に属人化しており、代わりができる人がいません。さらに、ドライバー不足で受注を断らざるを得ないケースも増えていました。「本当は車両に余裕があるのに、配車が追いつかず機会損失が発生している」この状況を何とかしなければ...。

システム導入だけでなく、
業務プロセスそのものを再設計

業務改革DXのアプローチ

我々は「業務改革DX」の枠組みで、単なるシステム導入ではなく、業務プロセスそのものを再設計するアプローチを提案しました。まずは現場で2週間、担当者の業務に密着し、ムダ・ムラ・ムリを徹底的に洗い出しました。

3つのステップでの改革

Step 1: 業務プロセスの可視化と再設計

配車業務を細かく分解し、「どの作業に何分かかっているか」を計測。すると、1日4時間の業務のうち、2時間は「情報を探す時間」に使われていることが判明しました。「ドライバーがどこにいるか電話で確認する」「過去の配車履歴を紙の資料から探す」といった作業が、膨大な時間を奪っていたのです。

そこで、業務プロセスを再設計。「リアルタイムで車両位置を把握する」「過去の配車データをデータベース化する」「受注情報をデジタルで一元管理する」という3つの柱で、新しい業務フローを設計しました。

Step 2: 最適なシステムの選定と導入

再設計した業務プロセスに合わせて、配車管理システムを選定。高額なフルスクラッチ開発ではなく、既存のSaaS型配車管理システムをカスタマイズする形で導入しました。GPS連携でドライバーの位置情報をリアルタイムで把握でき、過去の配車履歴も瞬時に検索できるようになりました。

Step 3: 現場への定着支援

「システムを入れて終わり」ではなく、現場への定着を徹底的にサポートしました。担当者へのマンツーマントレーニング、ドライバーへのスマホアプリ操作説明会、そして導入後1ヶ月間の毎日のフォローアップ。「分からないことがあればすぐに聞ける」環境を整え、安心して移行できるよう支援しました。

具体的な成果と、もたらされた変化

配車業務時間50%削減
1日4時間かかっていた配車業務が2時間に短縮。月間残業時間120時間削減を実現しました。
💰
人件費200万円/年削減
残業代削減により、年間約200万円のコスト削減。システム投資を1年で回収できました。
📈
売上15%増加
車両稼働率が30%向上し、これまで断っていた案件も受注可能に。売上が15%増加しました。
😊
働き方改革の実現
配車担当者が定時退社できるようになり、ワークライフバランスが改善。離職リスクも低下しました。
👤
担当コンサルタント
DX Design 業務改革コンサルタント
「担当者の『もっと早く帰りたい』という切実な想いが、このプロジェクトの原動力でした。システム導入は手段であり、本当の目的は『人を楽にすること』。その本質を忘れず、現場に寄り添った支援ができたことを誇りに思います。」

次は、貴社の番です

「昔からこうやってきたから」という理由で、非効率な業務を続けていませんか?
紙とFAX、Excelでの管理、属人化した業務...
業務改革DXで、現場の負担を減らし、生産性を劇的に向上させましょう。